Pokemon Go Plusの消費電流を見てみました

9/16に販売開始されて話題になっているPokemon Go Plusですが、コイン電池で動作しているにもかかわらず振動モータを回すなど、消費電流的にいろいろ気になる設計になっています。そこでその気になる消費電流(電圧は今回見ていないので電流のみ)を見てみることにしました。今回使うのはシリーズで最も小さいレンジ向けのNYA-01-202(1mV=100mA)、です。

1. セットアップ

まずは電波法的にも本体を開けるのは避けたいことと、極力本体に手を加えずに済むよう、電池に細工をします。適当なマスキングテープの両面に銅箔テープを切った物を貼り付けて、細いウレタンワイヤで電池側、端子側を引き出しています。本当はここのインダクタンスや抵抗も気にした方がいい場合もありますが、今回は無視しましょう。

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この電池をPokemon Go Plus本体に取り付け、引き出した線の先に適当なジャンパピンをつけてブレッドボードへ固定、そこからNYA-01へ接続しています。測定を何度も繰り返すならジャンプワイヤと電池から来ている配線の間にスイッチを入れるとより楽になりそうです。

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さて、これで電源をいれて電流を見てみましょう。

2. 起動時電流波形

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Pokemon Go Plusのボタンをぽちっとな、と押した瞬間の波形です。
押されて起き上がった(電流消費が始まったところがボタンを押したタイミング)直後にちょっとだけ何かが電力を消費しているようです。この画面が20mV/divで波形のピークが4div程度ですから80mV、NYA-01-202は1mA=100mVで出ますからだいたい0.8mAくらいのピークです。
その後ペアリング待ちに入りますが、そこはこのレンジだと見えないのでもう少しレンジを大きくしてみます。

3. ペアリング待ち電流波形

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レンジを大きくしてみたのがこちら。500mV/divですから5mA/divと読み替えてください。ぱっと見でわかるのは250ミリ秒幅の大きな消費が見えること、これはどうもLEDのようですね。LEDが4div、20mAくらい消費しているようです。思ったより大きい・・・。
そしてペアリングのための電波を吹くために使っているのはそこにリップル的に乗っている分、5mAくらいでしょうか。60ミリ秒ごとくらいに電力消費が見えますが、ここはBLEのパケットスニファと組み合わせるともう少し細かく何をしているか見えそうですが、話がずれてしまうのでここではいったん置いておきます。
オシロスコープの積算モードを使えば画面内での積算電流消費量を見たりすることも出来るはずです。

4. 振動モータ回転時電流波形

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そして気になる振動モータ波形。ペアリング後のチュートリアルのところで取りました。この画面では3回ぽちぽち押して振動させてみています。
これも上と同じレンジなのですが、なんというか思ったより消費していません。ピークでもLEDより電気を食わないくらいに見えます。その割には結構振動はきちんと感じられて、いろいろよく出来ているのだろうなと感じられます。

ということで、NYA-01の実用例として、市販デバイスの消費電流をチェックしてみました。ほかにこんなの見られないの?というようなお話ありましたら是非このサイトのお問い合わせか、twitterのmentionでお寄せくださいませ!

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